自分の味方ノート

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3年目11

個別中3必修第11回

高校で自分のことを伝える準備

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この回のねらい

高校など新しい環境で、自分の聞こえと気持ち、してほしいことを短く伝える準備をする。分かってもらえない日があっても、自分の価値は変わらないと知り、伝えることへの不安を整えられるようにする。伝えるカードの作成と伝え方の練習は、セルフアドボカシーの時間に行う。

15分の進め方とセリフ例

そのまま読み上げても授業になるように書いています。生徒の様子に合わせて言いかえてください。

1今の気持ち

「今日も、今の気持ちを4つまで選んで、数字をつけよう。」この回は中3必修の回です。

2今日の場面

「高校の学校説明会のあと、ソラが新しい先生への伝え方を考えている場面です。」

3考える

「ソラが伝えたいことを、3つにまとめてみよう。」2年目第11回の「気持ち+強さ+してほしいこと」を思い出させます。たとえば「右耳が聞こえにくい/前の席だと安心する/大事な連絡は文字でもほしい」のように、短くまとめます。2問目では、分かってもらえなかったときにかける言葉を考えます。「聞こえにくさは自分のせいではないし、伝えたことがすぐに分かってもらえなくても、伝えた自分の価値は変わりません。」

4自分にかける一言

「新しい場所に向かう自分に、一言かけよう。今日まとめた3つは、セルフアドボカシーの時間に、カードにして練習します。」

つまずいたときの声かけ

  • 自分の聞こえを、言葉で説明できないとき:オージオグラムの見方など、セルフアドボカシーのサイトの学習を先に行うと説明しやすくなります。
  • 「自分のことを知られたくない」と言ったとき:その気持ちを大切にします。伝える相手や内容は自分で選んでよいこと、最低限伝えたいことだけでもよいことを伝えます。
  • 高校への引き継ぎについて聞かれたとき:中学校から高校への引き継ぎ(個別の教育支援計画など)は、本人と保護者の同意のもとで担任・特別支援教育コーディネーターが進めることを伝えます(学校により手順は異なります)。引き継ぐのは個別の教育支援計画などで、このノートのワークシートは含めません。
  • 短縮ルートで「コーチの声」をまだ扱っていないとき:「友だちを応援するときの言い方で、自分に言う声」と一言説明します。

つらい記憶が出てきたとき(全回共通)

自分にやさしくすることを考えると、前にあったつらい出来事(からかわれた、聞き返していやな顔をされた など)を思い出して、気持ちが重くなることがあります。これは失敗ではなく、心が少しずつ開いてきたしるしです。

  • その日の活動は、途中でやめてかまいません。
  • 「思い出したんだね」と受け止めます。出来事をくわしく聞き出す必要はありません。
  • 足の裏を床につけて感じる、手を温める、ゆっくり数を数えるなど、体の感覚に目を向けます。
  • 最後にもう一度気持ちに数字をつけ、少し下がってから終えます。
  • 強いつらさが続くとき、いじめなどの事実が分かったときは、学級担任・養護教諭・スクールカウンセラーにつなぎます。
  • 「消えたい」「いなくなりたい」など命にかかわる言葉や、自分を傷つける様子があったときは、その日のうちに管理職・養護教諭・スクールカウンセラーと共有し、学校の手順に従います。1人でかかえません。

くわしくは「はじめての先生へ」

セルフアドボカシー教材とのつながり

この回でまとめた「自分の聞こえ・気持ち・してほしいこと」は、セルフアドボカシーのサポートカード(配慮を伝えるカード)作りにそのまま使えます。同じ日の残りの時間につなげるのがおすすめです。

セルフアドボカシーのサイトを開く(別のタブ)

次の回へのつなぎ

「前回は、高校で自分のことを伝える準備をしました。まとめた3つ、もう一度言えるかな。」