自分の味方ノート

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2年目12

個別第12回

うまくいかなかったお願いのあとで

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この回のねらい

配慮をお願いしても、伝わらなかったり忘れられたりすることがあると知る。そのときに自分を責めたりあきらめたりせず、気持ちを整えて、もう一度お願いしてよいと思えるようにする(レジリエンス)。

15分の進め方とセリフ例

そのまま読み上げても授業になるように書いています。生徒の様子に合わせて言いかえてください。

1今の気持ち

「今日も、今の気持ちを4つまで選んで、数字をつけよう。」

2今日の場面

「お願いをしたのに、忘れられてしまったソラの場面です。」

3考える

「お願いが忘れられたのは、ソラのせいかな。」生徒の考えを聞いたうえで、「先生は、たくさんの生徒を見ていて、いつものくせで黒板のほうを向いてしまうことがあります。忘れられたのは、ソラの言い方が悪かったからではありません。ソラのせいではないんです」とはっきり伝えます。2問目では、コーチの声をかけたあと、もう一度お願いする方法を考えます(もう一度伝える、メモにして渡す、担任や難聴学級の先生から伝えてもらう、席の位置を変えてもらう など)。「1回でうまくいかなくても、何度お願いしてもいいんです。うまくいかなかった日に、もう一度立ち上がる力をレジリエンスといいます。」

4自分にかける一言

「お願いがうまくいかなかった日の自分に、一言かけよう。」

つまずいたときの声かけ

  • 「もうお願いしたくない」と言ったとき:そう感じるのは自然なことだと受け止めます。次は先生から伝える、メモで伝えるなど、本人の負担が小さい方法があることを伝えます。
  • 先生への不満が強く出たとき:気持ちを受け止めたうえで、先生を責める話ではなく、「どうしたら続けてもらえるか」を考える時間にします。
  • 実際に同じことが起きていると分かったとき:本人の了解を得て、担任や教科の先生と配慮の継続について相談します。配慮が続くようにするのは、大人の側の仕事でもあります。

つらい記憶が出てきたとき(全回共通)

自分にやさしくすることを考えると、前にあったつらい出来事(からかわれた、聞き返していやな顔をされた など)を思い出して、気持ちが重くなることがあります。これは失敗ではなく、心が少しずつ開いてきたしるしです。

  • その日の活動は、途中でやめてかまいません。
  • 「思い出したんだね」と受け止めます。出来事をくわしく聞き出す必要はありません。
  • 足の裏を床につけて感じる、手を温める、ゆっくり数を数えるなど、体の感覚に目を向けます。
  • 最後にもう一度気持ちに数字をつけ、少し下がってから終えます。
  • 強いつらさが続くとき、いじめなどの事実が分かったときは、学級担任・養護教諭・スクールカウンセラーにつなぎます。
  • 「消えたい」「いなくなりたい」など命にかかわる言葉や、自分を傷つける様子があったときは、その日のうちに管理職・養護教諭・スクールカウンセラーと共有し、学校の手順に従います。1人でかかえません。

くわしくは「はじめての先生へ」

セルフアドボカシー教材とのつながり

配慮は、一度お願いすれば終わりではなく、続けてもらうための工夫も必要です。もう一度伝えるときの言い方や、先生に渡すメモの作り方を、セルフアドボカシーの時間に練習できます。

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次の回へのつなぎ

「前回は、お願いがうまくいかなかったときのことを考えました。レジリエンス、もう一度立ち上がる力。覚えているかな。」