自分の味方ノート

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1年目13

個別第13回

自分を守るやさしさって何?

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この回のねらい

第3回で出会った「配慮をお願いするのは、自分を守るやさしさ」を深める。「わがまま」と「配慮のお願い」のちがいを考え、お願いをためらう気持ちに、自分の味方として言葉をかけられるようにする。実際にお願いする練習は、セルフアドボカシーの時間と3年目に行う。

15分の進め方とセリフ例

そのまま読み上げても授業になるように書いています。生徒の様子に合わせて言いかえてください。

1今の気持ち

「今日も、今の気持ちを3つまで選んで、数字をつけよう。」

2今日の場面

「今日は、先生が替わって困っているソラの場面です。第3回で出てきた言葉が、最後にもう一度出てきます。」

3考える

「『わがまま』と『配慮のお願い』は、どうちがうかな。」たとえば、眼鏡をかけている人が「前の席にしてください」と言うのはわがままか、と例を出すと考えやすくなります。答えが出たら、「配慮のお願いは、ほかの人と同じように学ぶための調整です。自分だけ得をすることではありません。だから、お願いするのは、わがままではなく、自分を守るやさしさなんです」とまとめます。2問目では、お願いをためらう気持ちは自然なものとして受け止め、その気持ちにかける言葉を考えます。

4自分にかける一言

「お願いをためらう自分に、一言かけよう。今日は、お願いしてもいいと分かれば十分です。お願いのしかたは、セルフアドボカシーの時間に練習しようね。」

つまずいたときの声かけ

  • 「先生に迷惑をかける」と言ったとき:配慮をすることは先生の仕事の一部であり、伝えてもらえると先生も助かることが多いと伝えます。
  • 「目立ちたくない」と言ったとき:その気持ちは大切にしてよいと伝えます。授業のあとに個別に伝える、紙に書いて渡すなど、目立たない伝え方もあることを紹介します。
  • 実際に困っている先生の授業が話題に出たとき:誰がいつどう伝えるかは、本人の気持ちを確かめたうえで、担任やその先生と相談します。この時間で無理にお願いを決めさせないようにします。

つらい記憶が出てきたとき(全回共通)

自分にやさしくすることを考えると、前にあったつらい出来事(からかわれた、聞き返していやな顔をされた など)を思い出して、気持ちが重くなることがあります。これは失敗ではなく、心が少しずつ開いてきたしるしです。

  • その日の活動は、途中でやめてかまいません。
  • 「思い出したんだね」と受け止めます。出来事をくわしく聞き出す必要はありません。
  • 足の裏を床につけて感じる、手を温める、ゆっくり数を数えるなど、体の感覚に目を向けます。
  • 最後にもう一度気持ちに数字をつけ、少し下がってから終えます。
  • 強いつらさが続くとき、いじめなどの事実が分かったときは、学級担任・養護教諭・スクールカウンセラーにつなぎます。
  • 「消えたい」「いなくなりたい」など命にかかわる言葉や、自分を傷つける様子があったときは、その日のうちに管理職・養護教諭・スクールカウンセラーと共有し、学校の手順に従います。1人でかかえません。

くわしくは「はじめての先生へ」

セルフアドボカシー教材とのつながり

この回は、セルフコンパッションからセルフアドボカシーへの橋の回です。同じ日の残りの時間に、配慮の伝え方(いつ・だれに・どう伝えるか)の学習につなげることをおすすめします。

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次の回へのつなぎ

「前回は、『わがまま』と『配慮のお願い』のちがいを考えました。配慮をお願いするのは、何だったかな。そう、自分を守るやさしさ。」