自分の味方ノート

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1年目5

グループ第5回

「自分だけじゃない」を見つける

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この回のねらい

聞こえにくさによって困る場面を、学級の仲間と見せ合う。同じように困っている人がいることを知り、「つらいのは自分だけじゃない」と感じられるようにする。

15分の進め方とセリフ例

そのまま読み上げても授業になるように書いています。生徒の様子に合わせて言いかえてください。

1今の気持ち

はじめに、グループの回の約束を伝えます。「ここで見たこと・聞いたことは、ここだけにします。見せるのは、自分で選んだところだけでいいよ。人とはくらべません。くらべるのは、前の自分と今の自分です。」続けて、「まず1人ずつ、今の気持ちに名前と数字をつけよう。見せたくなければ、見せなくていいよ。」

2今日の場面

「ソラが先輩と話した場面を読みます。ソラは最後に、どんな気持ちになったかな。」

3考える

「聞こえのことで『あるある』と思う場面を、1人1つずつ書いて見せ合います。」付せんや小さな紙に書き、机の上に並べます。先生も1枚出します(聞こえと関係のない困りごとでかまいません)。並んだら「同じものはあるかな」と問いかけ、学年がちがっても同じ場面で困っていることに目を向けさせます。最後に、「聞こえで困ることがあるのは、聞こえにくさとまわりの条件のためで、自分のせいではありません。だから、困りごとは見せ合っていいんです」と伝えます。

4自分にかける一言

「今日感じたことを、自分への一言にしよう。」書いたカードは、授業のあとに本人に返します。

1人で行うときは

人数がそろわないときは、ソラと先輩の会話を読んだあと、先輩の困りごとと自分の困りごとをくらべます。先生は、班の話し合い、校内放送、マスクごしの会話など、難聴の中学生が困りやすい場面を例として示し、「同じものはある?」と聞きます。最後に、先生自身の困りごとも1つ話すと、「自分だけじゃない」が伝わりやすくなります。

グループの回は、見せ合う時間をとるため、選べる気持ちの数を個別の回より少なくしています。

つまずいたときの声かけ

  • 書きたくない、見せたくないとき:「パス」してよいと最初に伝えます。ほかの人のカードを見るだけでも、この回のねらいは果たせます。
  • ほかの人の困りごとを笑ったり、くらべたりしたとき:「困りごとに大きい小さいはないよ」と伝え、どの困りごとも大事にあつかいます。
  • 具体的な人の名前や、いじめにつながる内容が出たとき:その場ではくわしく扱わず、あとで個別に話を聞きます。

つらい記憶が出てきたとき(全回共通)

自分にやさしくすることを考えると、前にあったつらい出来事(からかわれた、聞き返していやな顔をされた など)を思い出して、気持ちが重くなることがあります。これは失敗ではなく、心が少しずつ開いてきたしるしです。

  • その日の活動は、途中でやめてかまいません。
  • 「思い出したんだね」と受け止めます。出来事をくわしく聞き出す必要はありません。
  • 足の裏を床につけて感じる、手を温める、ゆっくり数を数えるなど、体の感覚に目を向けます。
  • 最後にもう一度気持ちに数字をつけ、少し下がってから終えます。
  • 強いつらさが続くとき、いじめなどの事実が分かったときは、学級担任・養護教諭・スクールカウンセラーにつなぎます。
  • 「消えたい」「いなくなりたい」など命にかかわる言葉や、自分を傷つける様子があったときは、その日のうちに管理職・養護教諭・スクールカウンセラーと共有し、学校の手順に従います。1人でかかえません。

くわしくは「はじめての先生へ」

セルフアドボカシー教材とのつながり

この回は、セルフアドボカシー教材とのつながりはありません。

次の回へのつなぎ

「前回は、仲間の『あるある』を見せ合いました。困っているのは自分だけじゃない、と感じた場面を思い出せるかな。」