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聞き取りにくさは、本人の努力だけで決まるのではなく、まわりの条件(さわがしさ、話す人の向きや速さ、口元が見えるか、人数、きょり)に大きく左右されることを知る。「聞こえないのは、自分のせいではない」と自分の言葉で言えるようにする。まわりの条件はお願いすれば変えられることがあり、配慮をお願いするのは自分を守るやさしさだと知る。
そのまま読み上げても授業になるように書いています。生徒の様子に合わせて言いかえてください。
「今日も、今の気持ちを1つか2つ選んで、数字をつけよう。」前回の「責める声」の話を少しだけふりかえります。「ソラは心の中で、自分のことを何て言っていたっけ。」短縮ルートの生徒は第2回を行っていないので、ふりかえりは省き、場面の「前回の班の話し合い」は「班の話し合いで、話についていけなかった場面」として説明します。
「今日は、前回の班の話し合いを、もう一度くわしく見てみます。」読んだあと、図を見せて「聞き取りにくさは、2つが重なって起きるんだよ」と説明します。
「ソラの班で、聞き取りにくくしていたものをさがそう。」(さわがしい・同時に話す・マスク・背中を向けている、が出てくるのを待ちます。)「こんなにそろっていたら、聞こえにくさがない人でも、聞き取るのは大変だよね。聞こえにくさがあることは、ソラが選んだことではありません。そして、聞き取れなかったのには、まわりの条件も大きくかかわっています。だから、聞こえないのは、自分のせいではないんです。」続けて2問目。「この中には、お願いすれば変えられるものがあります。『こっちを向いて話して』『1人ずつ話して』。こういうお願いを、配慮のお願いといいます。配慮をお願いするのは、わがままではなく、自分を守るやさしさです。」
「今日の大事な言葉を、自分の言葉で言ってみよう。書いても、声に出しても、指でさしてもいいよ。」
自分にやさしくすることを考えると、前にあったつらい出来事(からかわれた、聞き返していやな顔をされた など)を思い出して、気持ちが重くなることがあります。これは失敗ではなく、心が少しずつ開いてきたしるしです。
最後に出てくる「配慮をお願いするのは、自分を守るやさしさ」は、セルフアドボカシーへの橋です。同じ日の残りの時間に、聞き返し方や配慮の伝え方の学習へつなげることができます。
「前回は、聞き取りにくさには、まわりの条件もかかわっていると学びました。今日の大事な言葉を、もう一度言ってみよう。『聞こえないのは、自分のせいじゃない。』」
今の気持ちに近い言葉を選んで、それぞれの強さを数字(0〜100)で表そう。
今日は 2 つまで選べます。正しい答えはありません。
ソラは家で、前回の班の話し合いを思い出していました。
あのとき、となりの班は実験の道具をガチャガチャ鳴らしていました。班の4人は、何人も同時に話していました。1人はマスクをしていて、もう1人はソラに背中を向けて話していました。
「聞こえなかったのは、全部自分のせいだったのかな。」
聞き取りにくさは、「自分のこと」と「まわりの条件」が重なって起きる。
聞こえないのは、自分のせいではない。
配慮をお願いするのは、わがままではなく、自分を守るやさしさ。
今日の大事な言葉を、自分の言葉で言ってみよう。
聞こえないのは、自分のせいではない。 配慮をお願いするのは、自分を守るやさしさ。